南原繁書 扁額 『創造』の謂れ

 南原繁書。豊岡高校のために書を揮毫された。本校の元教諭・戸塚貴一(昭和三年着任)が南原と旧知の関係にあり、戸塚の頼みを受け、戦後の新教育と本校の発展のために筆を執ったのが「創造」の書である。現在は図書館に飾られている。なお本校の校長は代々東京帝国大学の出身であった。知己の校長もいて、学校の充実を期待してとのことである。

●南原繁(なんばら しげる) 東京帝国大学総長(昭和二十年~昭和二十六年)

扁額「創造」の仕立て直し
(同窓会会報「出藍」 令和5年9月1日発行 16号 P6 より抜粋)

 「創造」は戦後の新教育と本校の発展のために東京帝国大学総長の南原繁氏に筆を執って頂いたものです。長年図書館に飾ってあったが、図書館の空調工事に伴い扁額を外しました。書かれてから70年以上が経ち傷みや汚れが目立っていたので、専門業者にお願いして汚れや染み抜き、裏打ちの直しなど仕立て直しをしてもらい、作品が傷まぬよう額に紫外線カットのアクリル板を付けました。作業工程の中で扁額に貼ってあった金箔はとても高価なもので今では同じものは特注をしないと出来ないと言われました。「創造」は、末永く豊岡高校の宝として豊岡高校で学ぶ生徒のみなさんに、また図書館を訪れた方に見ていただけるよう図書館カウンターの後ろに飾ってあります。

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